トレードマークでもある魅惑的なウィスパー・ヴォーカルを封印した、アナログ・シンセをメインに制作されたインスト・アルバムであったにも拘らず、高評価を獲得し、これまでのファン以外にも広くアピールしたザ・シー・アンド・ケイクのフロント・マン【Sam Prekop】。
鬼才ジム・オルークのプロデュースの元、1999年に発表された1stアルバム『Sam Prekop』が初のLPデザインでの紙ジャケ仕様でのCD再発!
ジャズやボサノヴァ、ソウル、アフロ・リズム等のエレメントがより強調され、ジムの素晴らしいホーンやストリングスのアレンジ、ミックスによって、ザ・シー・アンド・ケイクのアーチャー・プルウィット、ジョン・マッケンタイアの参加にも拘らず、ザ・シー・アンド・ケイクとも違う、マジカルな化学反応を引き起こした、このアルバムならではのオリジナルで、サムのヴォーカルが美しいアトモスフェリックなサウンドとなっている。
従来のUSインディーズやポスト・ロック・ファンは勿論、80年代のネオ・アコースティックやギター・ポップ・ファンから、ソフト・ロックやブラジリアン・ポップのファンまでも虜にした、発売から22年、未だ色褪せない、繊細かつシンプルに響く、奥深きエヴァーグリーンなマスターピース。
日本盤のボーナス・トラックの2曲は、ウィルコやジェフ・トゥイーディー作品のエンジニアを長年務めているマーク・グリーンバーグが録音を手掛け、サムとアーチャー(ギターの他、ヴィブラフォンやキーボードも担当)のみで演奏されています。
0コメント