2016年も、もうすぐ終わりますね。
今年はmore recordsの体制も変わり、自分たちにとっても大きく変動した一年になりました。
自分たちが本当にやりたい事。モアレコをオープンした時に思っていたこと。
改めて考えさせられた一年でした。
「もっと多くの方に素敵な音楽を届けたい。」
これは前職のCDチェーン店に入社した時から変わりません。
それでも毎週毎週たくさんの作品がリリースされる中で、音楽を流れ作業で捌いていくような感覚への不安、お客様へ情報が届くタイミングとお店とのズレ、ネットショップの台頭の脅威など感じていました。
モアレコオープン時に沢山のインタビューを受けた際に語りましたが、そんな状況を把握しながら自分達でお店をやる!と決めた理由の中に、アーティストやレーベルさんの熱い想いを、このままではお店からお客さんに伝えられていないのではないか?という思いがありました。
ご来店頂いたことがある方は分かるように、モアレコはオープン時に紹介していた作品が5年経った今でも売れていきます。
新譜とか旧譜という括りは無しに、素晴らしい音楽はいつ出会っても感動を与えてくれる。
ゆっくりじっくり届けて行けるお店があっても良いかなと思います。
モアレコは音楽の趣味をもう一歩広げたい方へ向けたお店です。
スタッフの好みにだけではなく、よりフラットな耳で、よりたくさんの人に気に入ってもらえるのではないかと思うセレクトを心掛けています。
確かに置いてある作品はインディー中心なので「知らないのばっか。。」と良く言われますが、みなさま実際試聴をするとジャンルを問わず、ヴァラエティに富んだセレクトをしてくれます。
そんな出会いこそが新しい一歩になるかも知れないし、お店として大事にしている部分でもあります。
そして一番大事に思う事は「お客さんとの出会いと会話」です。
埼玉の大宮の駅から徒歩7分をかけて来店してくれるお客さまにCDを買う以上の何かを持ち帰って貰う事。
居心地だったり、発見だったり、会話だったり。
ネットでは経験出来ない事を増やす事がお店が存在する意味だと思います。
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