こちらではスタッフが個々に選んだ2017年の10枚をご紹介します!
共感してもらえたり、知ってもらえたら嬉しいです(^^)
2017年に人気だった作品を新旧問わないモアレコ独自の年間ランキングはこちら。
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橋本(tak)編
The National 『Sleep Well Beast』
夏に先行MVが公開されてから今年一番聴いていたかも知れません。
チェーン店時代は「このバンドの音は日本では受け入れられないかな。。」と思っていたThe Nationalが、これほど突き抜けた作品を作ったことにまず驚きが!
これほどのベテランバンドがこのタイミングでこういう音を作り出したというのも。
MVもジャケット、ポスターなどのアートワークも統一されていて◎
Thundercat 『Drunk』
サンダーキャットはいつもどんな新作を作るか予想が出来ないのですが、今回も斜め上を行く黒いAOR。マイケル・マクドナルド、ケニー・ロギンスといった参加アーティストも予想以上の驚きでした!
Cymbals 『Light In Your Mind』
切ないメロディーがハマった一枚。こういうストリングスにめっぽう弱いのだと再確認した作品です。前までのはそこまでハマらなかったのですが、今作は今までも見え隠れしていたメロディーセンスの才能がこれでもかと爆発していてお気に入りです。
Nightlands 『I Can Feel the Night Around Me』
今年はこういう系統のリリースが多かった印象ですが、断トツでNightlands!
MVも80’sな雰囲気をふんだんに盛り込んだ映像が◎
前作もジャンルレスでポップな楽曲が多くて良かったけど、今作は的を絞って聴かせる良盤です。
Lung Dart 『A.I.L.D.S.O.H+』
二人組実験音楽ユニットLung Dartの2作のアルバムと未収録曲を収めた作品。
アンビエントでありながら、ピアノやフィールドレコーディングの音、ゴスペルのようなヴォーカルが全て溶け込んで、ジャンルも形容しがたい霧がかった夢心地なサウンド。
透明ケースのジャケット仕様も良いです。
Kelela 『Take Me Apart』
まさかのWARPからこういう音がリリースされるとは!?の衝撃ったらなかった。。
90年代R&Bのメロディが懐かしくも、トラックは最新というありそうでなかった感。
やられました。。
Sufjan Stevens, Bryce Dessner, Nico Muhly, James McAlister
『Planetarium』
今年はBryce Dessner(The Nationalの)に振り回された感が凄い一年。
「宇宙」をテーマって言い過ぎじゃない?と思ってましたが、ほんとに「宇宙」でした。。
彼らが作る芸術的な音楽に酔いしれました。
NICOLA CRUZ 『Prender El Alma』
アンデスの伝統音楽とエレクトロニック・グルーヴを混ぜ込んだスタイルで「アンデス・ステップ」とも言われる独特なサウンドがハマります!
その音とジャケットが素敵にマッチしていて極上です!
Kllo 『Backwater』
このブームがまた来るのか!?と思わせる、UKガラージ~チルステップなアッパーかつ心地よいサウンドのお二人。少しドキドキしながら聴くと予想以上と今の流れにもすんなり受けられる音でした。UKガラージという一瞬流行ったジャンルで括るにはもったいないほど洗練されてます。
Daniel Brandt 『Eternal Something』
「ライヒ + ニルス・フラーム + バトルズ」に謳い文句は妙に納得。
個人的にはクラシック・テクノの決定盤な感じです。お店でも人気でしたよ!
穴原(yuco)編
先日ツイッターで「音楽を聴いて〈鳥肌〉が立つのは特殊な脳の構造を持つ人だけ」という記事を見ました。自分の場合は胸の真ん中あたりがフルフルっと震えて旅行前日みたいな浮かれた気分になります。そうなった作品がこちら。
Joan Shelley 『Joan Shelley』
米国ルイビルのシンガーソングライター、ジョアン・シェリーのセルフ・タイトル作品。これまでの系譜を継ぎながら、ウィルコのジェフ・トゥイーディをプロデューサーに迎え、極シンプルなアレンジで、包み込むような彼女の素晴らしい歌そのものの魅力を存分に楽しめます。ずっとそばに置いておきたい、寄り添ってほしい作品。
Bunny 『Bunny』
カナダ・トロントからサンドロ・ペリ、エリック・シェノー、ライアン・ドライヴァーが来日した2017年。6年越しの夢叶ってサンドロ・ペリ観てきました。ザ・ウェザー・ステーション新作も出たり、トロントいいよね!ってなってたら登場したバニーなカワイイジャケのこちら。ペットサウンズ的なサウンドアプローチ、ギターの音とヴォーカルがめちゃくちゃ気持ちいい。「ジャケットかわいいで賞」とW受賞です。冬によく似合う暖炉みたいにあったかいライアン・ドライヴァーやニコラス・ケルコヴィッチの新作も好きです。
☝この曲は今年のベスト・ソングでもあり!
Karl Blau 『Out Her Space』
フロー・モリッシーとマシューE.ホワイトのコラボ・カバー・アルバム、フォクシジェンの新作、スカイウェイマンことジェームス・ウォーレス~など、マシューが絡んだ作品がどれも好きで、このカール・ブラウの作品もそのひとつ。長年親交のある二人とあって個性の強さも相性バッチリで、センスと遊び心溢れるアレンジがクルクル飛び出すのに耳当たりがとても良い。このジャケの女の子とすり替わって踊りたくなります。(政治的な歌詞に反して)
Högni 『Two Trains』
ICELANDiaさんのインショップでアイスランドの音楽が充実しているモアレコですが、このHogniに関しては4ADやコンパクトからもリリースしていたGusGusの元メンバーなのでアイスランド云々関係なく知っている人も多いかもしれませんが、ソロとなってリリースしたこのアルバムは、ホグニのこれまでの音楽キャリアを熟成させてクラシカルにアップデートしたような勢いのある作品になってると思います。アノーニみたいでサウンドもヴォーカルもいちいちカッコイイ。アイスランド・アーティスト作品だと、サイン入りが入荷したソウル・バンドMoses Hightowerの新作にもシビれました。
Jean-Michel Blais「Ⅱ」
ピアノの音が好きで最近はミニマルなピアノ曲が気になっていて、一音一音に魂が宿ったようなこのジャン-ミッシェル・ブレのデビューアルバムには一瞬で心掴まれました。カナダからベルリン、南米に渡り培ったというマルチなセンスとテクニックで、1曲1曲聴き進めるたびに驚きとざわめきを与えてくれます。ピアノ作品というとクラシック音楽のイメージが強いけど、このアルバムはきっとジャンルとか関係なく、インストだけど歌もの好きな人をも魅了すると思います。
Sam Amidon 『The Following Mountain』
熟練のミュージシャンをゲストにフリージャズなど取り入れてアヴァンギャルドさも増しながら、この持前の懐に染み入るナチュラルさ。サム・アミドンの音楽は聴いていてとても気持ちいい。Sufjan StevensのレーベルAsthmatic KittyのシンガーソングライターAngelo De Augustine、ニック・ドレイクmeetsジョン・フェイヒィな佇まいのフランスのシンガーソングライターRaoul Vignal、今年初めに岡村詩野さんがおすすめしてたSam Gendel(INGA)、2016年発売だけど今年知ったFrancis Plagneのアルバムも好きです。
Nate Smith 「Kinfolk: Postcards from Everywhere」
自分の中でたくさん聴くアルバムというのは、まずイントロを除く1曲目にガツンときた作品(狙ってるハズ)が多くて、NYのジャズ・ドラマー、ネイト・スミスのこのアルバムにもガツンとやられました。ファンキーで躍動的なライブ感と、ムーディーでやわらかな南米っぽいアレンジが洗練されたイメージの作品で、ジャズをよく知らない私にも素直にかっこいい!と思わせてくれました。 こちらもジャンルの枠にとらわれずいろんな音楽好きを魅了するはず。「料理もはかどるで賞」とW受賞です。
Okada Takuro 「ノスタルジア」
”森は生きている”の解散を悔やみつつ楽しみにしていた岡田拓郎のソロアルバム。歌ものだけどガラスの向こうで歌ってるようなくぐもったイメージの歌の配置(?)もとても心地よく、ROTH BART BARONの三船くんヴォーカルの楽曲もグリズリー・ベアみたいなアレンジがかっこよくて、森のメンバー、吉田ヨウヘイgroupの西田氏、優河など、わたしが好きな人たちがたくさん参加してるのも嬉しい限り。「東京インディー」って言葉をよく聞くけど、「木ですら涙を流すのです」から繫がって、世界に向けた「Tokyo Indie」な作品の1枚になったらいいな。
数年前に森は生きているのライブを観たとき、長尺のインプロみないなことやってて衝撃を食らったのを忘れません。わたしにはまだまだ未知なすごい人たち。
Homeshake 「Fresh Air」
程よくグルーヴィーでゆるふわドリーミーなHomeshake流脱力ソウルは、水中を漂うクラゲになった気分で暑さもどうでもよくなる心地よさ。ってことで夏によく聴いてました。前作よりもムーディーで好み。来年早々来日も決まってるので、観に行ってこようかと思ってます。
SAFAR 「IN TRANSIT」
中東レバノンの男女デュオ、サファール(?)の3枚のEPを1枚にまとめた作品。小鳥がさえずるような愛らしさとエレガントな品の良さを併せ持つジャズシンガーみたいな女性ヴォーカルに一聴して心躍りました。Sofar Beirutのライブ映像での生歌もすばらしくて、いつかモアレコでライブしてほしいなーと願ってます。
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