遂にグラミー賞受賞の快挙!個人的にも全てがツボった【The National】をご紹介!


第60回グラミー賞で【最優秀オルタナティブ・ミュージック・アルバム】を受賞!




The National の新作MVがアップされました!(1/21)

「Walk It Back」







2017年、個人的に最も聴いたアルバム!

というか5月にMVが公開されてから半年以上頭から離れなかった音楽がこれ。


The National 『Sleep Well Beast』



『モアレコスタッフがそれぞれ選ぶ2017年の10枚』のブログでも選びましたが、

予想以上の数のMVがアップされていてるので年の最後に今一度ご紹介を!



お店に来た方には、ゴリ押ししていたので「またナショナルですか。。?」となるかもですがお付き合いください!



この芸術的とも言える音楽は、この先も記憶に残り聴き続けるであろう作品となりました。


というのも、チェーン店時代はThe Nationalは「アメリカで売れてるバンド」のイメージがずっとあって、展開もほどほど。。な感じでした。

楽曲は良いのに日本では今一つ突き抜けないイメージ(失礼)。


5月に最初のMV「The System Only Dreams in Total Darkness」がアップされたのがたまたま流れてきました。「サムネイルがかっこ良いな。。」と何の気なしに再生してみると



「!!!!?」



「The System Only Dreams in Total Darkness」




イントロから自分が予想していたThe Nationalとは違ったサウンドが飛び込んでキタ!!




「ナショナルどうした???」




バンド結成から18年を迎えるThe National。

海外では圧倒的で安定の立ち位置にいながら、大御所感さえ漂う彼らがこんなチャレンジを!?



そう!

この感じってRadioheadの『Kid A』が世の中にリリースされた時とよく似ています。


実際、この曲「Guilty Party」は『Kid A』の「Idioteque」のような雰囲気も(コメント欄にも「Kid A?」のコメントw)

あの時も、試聴盤を聴いた時にあまりの衝撃でお店で立ち尽くしていた事を思い出します。


「Guilty Party」




ただ、今作は『Kid A』ほど行き過ぎているわけでもなくギターロックバンド的なサウンドとエレクトロニック・サウンドの非常に良い塩梅でバンドとしての集大成的な作品となってます。

もちろん印象的なギターリフ全開の曲も!

「Day I Die」




そして、アルバム通して思ったのがドラムとストリングスの良さ。

ミニマルな印象でブレイクビーツ的に正確なドラムや複雑ながら計算されつくされたようなドラムまで。エレクトロニックなサウンドに重要な役割をこれでもかと魅せつけられます。

芸術的なストリングスを多用して、曲がドラマティックに展開していく様も良いんです。




特におススメなこの曲「I'll Still Destroy You」

流れるような細かいドラミングと曲を一層引き立てるような細かく入ったストリングスで楽曲をより美しく、芸術的に仕上げた一曲。

クライマックスにかけて、もう一段引き上げるように疾走していくストリングスはホントに芸術的。

「I'll Still Destroy You」



そして一転、バラード曲はヴォーカルMattの低く渋めのバリトンボイスを活かすようなピアノバラードと美しいストリングス。

「Carin at the Liquor Store」


「Dark Side of the Gym」





アルバムラストを飾る楽曲は、前出の「Guilty Party」のリズム・フレーズをリピートして、さらにエレクトロニック調に仕上げギターを乗せた「Sleep Well Beast」

「Sleep Well Beast」




と、かなり盛沢山の内容に見えますが通して聴くと流れですんなり耳に入ってきます。




MVをこうして並べるとサムネイルも綺麗に統一されたデザイン。

今回のMVは、Casey Reasが電子アートとビジュアルデザインのためのプログラミング言語「Processing」で制作された映像が何曲もあります。



今作はビジュアルワークも注目なんです!



アートワークを始めとするビジュアル・アートは世界で最も大きく有名なグラフィックデザイン会社「Pentagram」に所属するデザイナーLuke Haymanによるもの。

素晴らしいアートワークです。

せっかくCDを買うなら、デザインも素敵な作品を持っていたくなるもの。



アルバム・キャンペーンも統一された青のビジュアルが目を引きます。

こういった建物を塗りつぶすような宣伝って、日本ではあまりお目にかかれないのが残念。

海外の街中を大胆に使うこういう広告って魅力的。




ポスターも青。





街頭ビジョンももちろん青が入ってます。


まるでアパレルブランドやアート作品のようなプロモーションも海外では高評価を受けました。

その影響もあってか、バンド史上過去最高となる全英チャート1位、全米2位の快挙を達成!


そして、グラミー賞の【最優秀レコーディング・パッケージ】にもノミネート!

さらに前作に続いて【最優秀オルタナティブ・ミュージック・アルバム】と、2部門でのノミネートです。



今作のライブ映像もすでに沢山アップされています!

"Pitchfork Live"のライブ映像がこちら!


ヴォーカルのMattはワインを飲みながらの独特なステージ。

ライブは緻密に作られた楽曲たちがバンドサウンドにアレンジされていてこれもまた良い!





かなりのゴリ押し感が出てしまいましたが、

こういう作品の出会えた時の高揚感はいつまでも変わらない、と再確認も出来た作品でした。



「The Nationalって名前だけは知ってる。」という方が多いと思うので、

バンド史上最高傑作とも言われるこのアルバムは是非チェックして頂きたい!!

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