こちらではスタッフが個々に選んだ2022年の5枚をご紹介します!
共感してもらえたり、知ってもらえたら嬉しいです(^^)
2022年に人気だった作品をモアレコ独自の年間ランキングはこちら。
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橋本(tak)編
Kelly Lee Owens
『LP.8』
Throbbing Gristle と Enya の中間の音楽をコンセプトにしたインダストリアルでケルトの雰囲気を感じさせる神秘的な作品。
前作はバキバキな作品だったのに比べ、今作はまさかのケルト癒し系代表エンヤの要素を入れた内容。その対比的なサウンドを上手く混ざり合わせた好内容!
The Lounge Society
『Tired of Liberty』
UKヘブデンブリッジ出身のインディーロック・バンド The Lounge Societyのデビュー作!
2022年の顔とも言えるダン・キャリーが惚れ込んだバンドの初作は、2000年周辺のロックが熱かった時代の音。ストロークス、アクモン、ミュージックといったバンドの初期衝動的な1stアルバムを彷彿とさせるサウンドでテンション上がりました。
Kelz
『5am and I Can't Sleep』
ベトナム系アメリカ人プロデューサー / マルチ・インストゥルメンタリストKelly Truongによるベッドルームポップ / エレクトロポップ・プロジェクト、Kelzのデビュー作。
シンガポール出身でロンドンを拠点に活動するシンガー/トラックメイカー、yeuleをリリースするレーベル<Bayonet Records>から。
アジア出身のアーティストのレベルの高さを感じます。
King Hannah
『I'm Not Sorry, I Was Just Being Me』
Craig Whittle と Hannah Merrick からなるリバプールの男女デュオ、King Hannah。
ニック・ケイヴやPJハーヴェイの雰囲気とポーティスヘッドのようなダーク感が合わさったサウンドを牧場からお届け!のような状況が把握できないような摩訶不思議さも良かった!
Nosaj Thing
『Continua』
日本でも真鍋大度とのコラボなどで人気を集めるLAの重要プロデューサー、Nosaj Thingの5作目が2022年年末に滑り込み!
韓国の人気バンド、ヒョゴをはじめ、トロ・イ・モア、カズ・マキノ (ブロンド・レッドヘッド)、サーペントウィズフィート、サム・ゲンデル、ジュリアナ・バーウィック、パンダ・ベア、コビー・セイ、マイク・アンドリュース、スローソン・マローン、ピンク・シーフ、アイドレスなどお腹一杯な豪華ゲストが参加した最高傑作!
<番外編>
宇多田ヒカル
『BADモード』
Floating PointsやA.G. Cookがプロデュース参加した今作。
やはり格段のレベルが高いです。"Hyperpop"という言葉を生み出したA.G. Cookによるポップなメロディーラインと、何層にも重なるシンセが後半に連れて大きなうねりとなる独特なサウンドと、Floating Pointsによる10分越えのアシッドハウス「Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー」と世界レベルの作品は海外メディアでも高評価を得ました。
8作目にしてなお何段階もギアを上がたような印象を受けた、さすがの作品でした。
穴原(yuco)編
Lucrecia Dalt
『¡Ay!』
未知の深海を探査するような前作「No era sólida」も好きだったコロンビア出身/ドイツ・ベルリン拠点のエクスペリメンタル・アーティスト、Lucrecia Dalt の3rdアルバム!
プレタという地球外生命体が主人公のストーリーで描かれたSFムードと、ボレロ、サルサ、メレンゲなど幼少期の音楽体験にインスパイアされた伝統楽器によるトロピカルなアンサンブル、モジュラーシンセなどによるインダストリアルなテクスチャー、スペイン語で歌い語られるルクレシアの声との絶妙なバランス。。。未知との遭遇とノスタルジアを体感するような、奇妙だけど心底浸れる2022年の沼・オブ・ザ・イヤー!
Forgiveness
『Next Time Could Be Your Last Time』
NinjaTuneやWARPなどからのリリースでも知られる Portico Quartet や PVT のメンバーを擁する気鋭ポストジャズ・トリオ Forgiveness のデビューアルバム!
ミニマルなエレクトロニクスとフルートやサックスのモチーフが印象的なアンビエント・シネマティック・ジャズ・サウンドは、70年代のECM や Miles Davis、Steve Reich、Blue Nile、Talk Talk、吉村弘など幅広い影響を反映させたというもので、いつかの懐かしい情景とファンタジックなスリルが同居したような、2022年の逃避・オブ・ザ・イヤー!
Svaneborg Kardyb「Over Tage」や Jasmine Myra「Horizons」など、2022年はGondwana Records作品に魅了されました。
Bala Desejo
『SIM SIM SIM』
㊗CD化!配信リリースされた今年2月にモアレコラボメンバーさんの投稿で知ってからCD化を待ち望んでいたブラジル音楽シーンの新世代スーパーバンド Bala Desejo のデビューアルバム!
カエターノ・ヴェローゾの2021年作『MEU COCO』を共同プロデュースしたルーカス・ヌネス、ガル・コスタやミルトン・ナシメントと共演する注目株ゼ・イバーハ、ジャキス・モレレンバウムの娘としても知られるドラ・モレレンバウム、そしてドラも参加したソロ・アルバムもリリース済みのジュリア・メストリという、若くしてすごいキャリアを持つリオデジャネイロの4人組。(アルバムにはレオナルド・マルケスやアナ・フランゴ・エレトリコのクレジットも!)楽曲のヴァラエティとハーモニーの豊かさ、ドーシス・バルバロスやムタンチスのようなオーラに完全に射抜かれました!
Marker Starling
『Diamond Violence』
「フリーソウルを唄うロバート・ワイアット」の異名を誇るトロントのポップ職人、クリス・A・カミングスのソロ・プロジェクト、Marker Starling が気心知れた地元のミュージシャンと作り上げたニューアルバム!
甘~いヴォーカル&ハーモニー、煌めくエレピ、シンプルな編成ながら豊かなグルーヴを生み出す仲間たちとのアンサンブル。ソウルやファンク、ソフトロックやAORなど様々な音楽的要素を極上のメロディーで耳心地よく紡ぎ合わせた、至福のポップ・ミュージック・アルバム!
Tom Rogerson
『Retreat to Bliss』
"Next バトルス" と称されたインスト・バンド Three Trapped Tigers のフロントマンで、ピアニスト/シンガーソングライター Tom Rogerson が、同郷のブライアン・イーノとのコラボ作『Finding Shore』を経て完成させたソロ・デビュー・アルバム!
イーノとのコラボ経験とプライベートでのあらゆる劇的な変化から原点を見つめなおし、地元の教会でわずか数日で録音されたというこの作品は、ザ・シネマティック・オーケストラ不朽の名曲「To Build A Home」を思わせる先行シングル「Oath」をはじめ、ピアノとエレクトロニクス、そして初めて取り入れた自身のやわらかなヴォーカルにより描かれる、壮大で儚く美しい祈りの音楽。。。。。。。。
<番外編>
Jean-Michel Blais
『aubades』
チリー・ゴンザレスの系譜を引き継ぐピアニストとしてArts & Craftsよりデビューしたカナダのピアニスト、Jean-Michel Blais の3rdアルバム!大好きなピアニストが作曲家として初めてアンサンブルのために作曲した新境地的作品で、ルネサンス期にタイムスリップしたような優雅で鮮やかなネオクラシカル傑作です!レーベル移籍にともない仕入れが難しかったので取り扱いはありません。。。😢が、最もよく聴いた作品です。
ウィリアム・モリス調のジャケットもうちのねこの模様に似ててお気に入りです。
過去作はこちら👇
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