コロンビア出身で現在はベルリンに在住のエクスペリメンタル・アーティスト【Lucrecia Dalt】の新作がNYの最先鋭レーベルRVNG Intl.からリリース。
地質工学エンジニアでもある自身の仕事に触発された前作『Anticlines』が、Pitchforkで8.0点の高得点を獲得するなど高く評価された彼女。
かつてダルトは地質学を学び、土木技師として働いていたが、その後音楽の道に進むことを決めた。彼女の最初のリリースは、ファースト・ネームのLucreciaのみの名義でのアンビエント・シンセ・ポップ・アルバムをリリース。
2014年にはNicolas Jaar主宰のOther Peopleからセルフ・タイトルのEPをリリース。
潜在意識のざわめき、宇宙振動、予測不可能なパーカッションに導かれた浮遊感のある幻聴によって構成されており、テープ・ディレイでのハーモニック・ディストーションの新しい試みと、Daltのパーカッションとパルスの抽象化の継続によって、このアルバムのサウンドは構築されている。ミニマルで不穏なサウンドのコラージュに幽玄なヴォーカルが溶け込みながら感覚を麻痺させるような世界観に引き込んでいく。
GrouperとJulia HolterがJoy Divisionをバックに静謐なセッションをしているかのようなミステリアスなサウンドの摩訶不思議な中毒性は唯一無二。
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