Alejandro Franov
「Suspendido en el Aire」
シタール、アコーディオン、キーボード、ギター、パーカッション、ボーカルなど何でもこなすマルチ奏者にして「音の妖精」の異名を持ち、フアナ・モリーナ、モノ・フォンタナ、フェルナンド・カブサッキ、サンティアゴ・バスケス、日本ではROVOの勝井裕二や山本精一ともコラボレートするアルゼンチン音響派の最重要人物アレハンドロ・フラノフ。
多くの民族楽器を駆使した作品、アンビエント作品、ピアノ作品、ボーカル作品など、気持ちが赴くまま本能的にリリースしてきた過去10作品に続く今作は、「Suspendido en el Aire(空気の中に浮かぶ)」というタイトルのもと、MIDIシーケンスを一切使用せず、キーボートのひとつのサウンドのみで構成されたモノラルな音色によるインストゥルメンタル作品。微分音による複雑で神々しい非人間的なキーボードの音は、まるで遥か宇宙の彼方から自動演奏されているようで、目を閉じると暗闇を宇宙と錯覚してしまいそうになります。大聖堂のオルガンのような雰囲気もありますね。
ミニマルで即興的なテリー・ライリーの代表作のよう。
CDジャケットも素敵なんです。
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