UKアンダーグラウンドシーンが産んだ唯一無二のエレクトロポップ・ユニット【Darkstar】
ジェイムス・ブレイクやマウント・キンビーと並んで、UKダブステップのポスト・ムーヴメントの一翼を担って来た彼らの新作。
最新作では、ブレグジットに揺れる周囲に刺激を受けたダークスターは、個人がどんなふうに政治に携われるか?というメッセージを強く打ち出し、これまでにないほど自分自身をさらけ出している。
プログレ、アンビエント、テクノ、ヒップホップ、グライムといったUK音楽史の普遍的なコンテンツを融合させてきた彼らが最新作で臨んだのはブレグジット後の日常がかかえる傷心や美しさを捉えること、個人がどのように政治に携わることができるかというストレートに自身をさらけ出した内容に。
政治的にも文化的にも混乱した窮屈な時代に、快適なものを並べて見てみようと思った。具体的に言うと、このアルバムがフォーカスしていることつまり税金滞納の最後の通告を受けながらレイヴに行く、ってことだ。ブレグジットが大声で叫ばれている中では、一杯飲むしかない。01244で始まる訳のわからない電話がまたかかってこようが、日差しを浴びて楽しむことはできるだろ。うんざりする日常と、自分自身が共感できて楽な気持ちになれる場所やコミュニティとのバランスを取る、そんな瞬間を選び出して見てみたかったんだ
僕らは借金についてちょっとしたことを書いてきた。どうでもいいことだ、明日になったら考えればいい、って。掘り下げてきたのはブレグジット(*EU離脱)よりもブレグズイン(*EU残留)。「去ること」じゃなく「参加すること」を想像してほしいと思う。仲間と会話し、何が変わるのかちゃんと伝えて、地元の緊張感を和らげることがいかに励みになるかを確認したよ。なかなかいいだろ?
- Darkstar
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