ピアニスト【Fabrizio Paterlini】による「わずか2分以内で人はどれだけ多くの感情を感じることができるのか?」をテーマにしたピアノ小品集。


6歳からピアノを弾きはじめ、マントヴァの芸術学校で音楽理論を学んだ、イタリアのマントヴァの作曲家/ピアニスト【Fabrizio Paterlini】


90年代にはロックやポップからジャズに至るまでさまざまなバンドで演奏し、次第に作曲をはじめた。90年代が終わりに近づいたころ、ついにピアノに集中していくことを決断。

ソロ・ピアニストとしてじぶんの作品を作っていく。2007年、アルバム『Viaggi in Aeromobile』でデビュー。上品なメロディーと美しいストラクチャーが高い評価を得た。2011年に2ndアルバム『Viandanze』と 3rdアルバム『Fragments Found』をまとめた編集盤で本格的に日本デビュー。


今作のテーマは、

「わずか2分以内で人はどれだけ多くの感情を感じることができるのか?」


そんな問いかけに答えるべく、2019年の夏の間、ほぼ毎日インスタグラムに1-2分のソロ・ピアノの小品を発表してきました。「MicroStories」と名付けられたそのプロジェクトは最終的に50もの曲が発表されました。



そのプロジェクトで作られた数々の楽曲は、セレーナにある18世紀の建造物ヴィラ・ディオニージやスタジオでのちにライヴ・レコーディングされ、「Transitions」というEP三部作として、2019年秋から2020年初夏にかけてデジタル配信されました。本作はそのEP三部作を1枚のアルバムとしてまとめた全24曲入りの小品集。



ピアノの弦とハンマーの間にフェルトを挟んで演奏することでより柔らかなサウンドを志しており、日々の感情の機微を繊細にとらえたような、静かでありながら極めてエモーショナルなソロ・ピアノ作品となっています。





Fabrizio Paterlini 『Transitions』

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