アーサー・ジェフスが父の遺志を引き継きぐ【Penguin Cafe】の4年振りとなる新作は、異なる地域のテクスチャーが融合した彼らの理想郷。


アーサー・ジェフスが父の遺志を引き継きぐ【Penguin Cafe】の4年振りとなる新作は、英国独特の楽観主義とウクレレ、クアトロ、メロディカ、バラフォンなど異なる地域のテクスチャーが融合した彼らの理想郷。


今作のタイトル『Rain Before Seven…』は、韻を踏んだ予言とも言える古い天気予報のことわざに由来しています。

ー11時前には晴れるー それは科学とは関係なくハッピーエンドを意味する言葉。


アーサー・ジェフス曰く

「それまで聞いたことが無かったけどある本でその言葉を見つけたんだ。かすかに楽観的なニュアンスがあってとても好きな言葉だよ。最近は使われなくなったけど大西洋から入ってくるイギリスの気象パターンを表現しているんだ。」



モリコーネを意識したオープニング”Welcome to London”から始まり”Goldfinch Yodel”まで映画を見ているような余韻に浸れます。そして常にエキゾチックなリズムの高揚感を感じながらもそこには悲壮感が漂っているのです。2011年の省略記号で締めくくられたアルバムタイトル「A Matter of Life…」にちなんだタイトル名には遊び心を感じます。そのペンギン・カフェとしてのデビューは父であるサイモン・ジェフスが率いた伝説のペンギン・カフェ・オーケストラとアーサーが率いる愛すべき子孫との架け橋となっているのです。





Penguin Cafe 『Rain Before Seven...』

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